実家や空き家の片付けを考え始めたけれど、
「何から始めればいいのか見当がつかない…」
「モノが多すぎて手がつけられない…」
という声をよく耳にします。長年使われていた家の整理は、思った以上に大変なもの。でも、コツをつかめば少しずつ前に進むことができます。
この記事では、実家や空き家の片付けをスムーズに進めるための5つのステップを、順を追ってご紹介します。
目次
ステップ①|まずは「目的」を明確にする

なぜ片付けるのか?早く動いた方がお得な理由
空き家は放置すればするほどお金がかかります。まずは固定資産税が必ず毎年かかります。年単位で空き家を放置すると草木が生い茂り、お隣さんから改善を求められることがあります。放置しても勝手に片付いてくれないし、お金は出ていくばかりで入ってくることはありません。そう言ったマイナスの影響を受けないためにもできるだけ早く空き家は片付けることをおすすめしています。
それ以外に数年単位で空き家を放置しすぎると『管理不全空き家』と管轄自治体から指定されてしまうと、最大で固定資産税が6倍近く膨らんでしまう場合があります。
また売却や管理(貸出)を進める場合、せっかく売るのであれば『高く売りたい』という気持ちにもなることでしょう。早く売りに出せばその分早く買い手がつく可能性もあります。早く賃貸に出せば早く賃料収入を受け取れる可能性が高くなります。いずれにしても家の中のに残った私物(残置物)を早めに整理(処分)して、売却なり賃貸なりに進められる状態を整える方がお得といえます。
ゴールを決めることで、作業の方向性も明確に
『空き家や実家を売却してまとまったお金にする』『空き家や実家を賃貸に出して賃料収入を得る』『自分たちが空き家に引っ越して住む』など、空き家や実家の活用方法は人それぞれです。
相続する家族の間で、どのように活用・処分するかを決めることで、どのくらいの予算をかけられるのか、どのくらいのスピードで動いた方がお得なのかが見えてきます。
例えば賃貸で貸出しを検討する場合は、家の中の荷物を自力で処分するのに3ヶ月費やしたとしましょう。自分たちの時間と労力も消耗します。例えば3ヶ月分の家賃を業者さんに払って1ヶ月で済んだ上に自分たちの負担も少なく済むのであれば、むしろ業者さんに頼まない方がもったいない状況です。これは単純に家賃と作業時間の話をしているので、実際には家賃3ヶ月分では処理が終わらない可能性も多々あります。しかし、業者さんを上手く活用しながら作業を効率化した方が労力・時間の面においてもコストは抑えられることでしょう。
売却の場合も、早く市場に売りに出す方が早く目に止まります。特に中古住宅を探している人たちは一期一会ですので、タイミングを失うと出会えない場合があります。売却の場合は早く市場に出せる準備を進めることを心がけましょう。
ステップ②|家全体を把握する「現地確認」をする

どんなモノがどれくらいあるか?写真を撮って整理しましょう
まずは家の中の物量がどのくらいありそうか、部屋ごとにチェックしていきましょう。この時、写真に撮っておくと見積もりの時などに役に立ちます。
まずは全体の物量を把握した上で、荷物を処分するのにどのくらい時間がかかりそうか、自分たちだけで作業が進められそうかなどを検討しましょう。同行できない家族がいる場合などには写真を撮って共有するなど、一緒に作業に取り組んでもらえるようできることをやりましょう。(忙しいことを理由に協力してもらえない場合が多いようです)
遠方に住んでいる場合は、信頼できる第三者の同行も◎
遠方に住んでいる場合、現地で片付け業者さんを見つけなければなりません。相場感もよくわからないままだとそのまま発注してしまうこともあるでしょう。なんとなく相場感がわかる信頼できる人と一緒に現地に行けるといいと思います。
現地で良い業者さんに出会えれば、知りたい時に情報を共有してもらえたり、大切な書類や高価なものなどを見つけた際に残しておいてくれたりなど、片付けを依頼する際の不安が減らすことができます。他、LINEで気軽に連絡が取れたりすると気持ちの負担を減らせることができます。
ステップ③|「残す物」「捨てる物」をざっくり分ける

まずは“残す可能性がある物”だけでもOK
時間に余裕があれば、まずは残す可能性がある物だけをピックアップしていきましょう。判断に迷うものは一旦保留でOKです。同時に絶対処分するものはどんどん処分ができる袋の中に入れていきましょう。
この時点で残ったものは全て業者さんに処分を依頼すると決めている場合は、残したいものだけ箱や袋に入れて持ち帰る準備をしていきましょう。判断に迷うときは基本持ち帰る方に入れておくと後悔することがないです。
通帳・契約書・アルバム・貴重品などは慎重に探しましょう
特に片付けをしていると通帳はよく出てきます。当然使っていないものがほとんどですが、まだ相続が終わっていない場合などは、どの銀行にいくら残っているかを探す必要があります。相続を依頼された弁護士さんや司法書士さんが通帳を作った可能性がある銀行などに契約の有無や預金の有無を確認する作業が発生します。使われていない通帳でも、支店名や口座番号がわかるだけで作業がスムーズに進みますので、相続が終わっていない場合は特に通帳は残しておくといいです。
その他、契約書(特に不動産登記・株式証券など)なども大切そうなもの、貴重品やアルバムなど処分されたくないものは業者さんに依頼する前に必ず確保しましょう。業者さんも大切そうなものは残しておいてくれる業者さんが多いですが、何が大事で何が大事じゃないかは人それぞれなので、まずはご自身で仕分ける必要があります。
ステップ④|処分方法を決める(自治体or業者)

自治体の粗大ごみ回収(量や運び出しに限界あり)
可能な限り自治体の粗大ごみの回収に出した方が処分費用が安く済みます。理由としては税金も投入されていたり、自治体のルールに市民が合わせて効率よく回収が行われるからです。個人の都合で業者さんにお願いする場合はその分費用も割高になってしまいます。
業者さんの賢い活用としては、個人で自治体の粗大ごみの回収に申し込み、搬出だけ業者さんに依頼すると費用はかなり抑えられ、大きな荷物を処分することができます。
自治体によっては1度の回収は10個まで(八王子市など)と決められていたりする場合があります。まとめて処分したいのに処分が1回1回限られているので進まない場合などがあります。
業者さんにお願いするとこの辺りのストレスや不満は何もなく回収が進んでいきます。
家電リサイクル対象の処分方法
ご存知の方も多いと思いますが、家電リサイクル法で処分が決められているテレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機の4品目については自治体の回収では対応ができません。ご自身で持ち込む場合は郵便局で家電リサイクル券の購入・払込を型番で調べながら行う必要があり、ややこしいと思う方がほとんどです。
リサイクル費用が決められているので業者さん間でも大きな金額の違いがないので、ほぼほぼ外注して処分を進めた方が賢明です。詳細はこちら
業者なら一括対応も可(搬出・分別・清掃まで)
我々のような片付けのプロである業者さんに一任できる方は、まるっとまとめて依頼してしまった方が時間と労力の面でかなり楽ができます。自分たちでやろうとして挫折・・というのはよくある話で、慣れている片付けの業者さんが行うスピードと個人の方が行うのでは作業スピードがかなり違います。
業者さんなら一括で分別・処分から清掃まで一気に作業を進めることができます。売却するのに支障がない状態にしてほしいと言えば、中身を空っぽにしてくれます。特に遠方に住んでいる方の場合はその方がかなり楽だと思います。

ステップ⑤|必要に応じて専門家に相談する

時間がない/量が多い/遠方に住んでいる場合はプロの手を
特に時間がない現役世代が実家・空き家の整理を進める場合や、遠方にお住まいの方は、ほぼほぼプロの手が必要になってきます。料金も大事だけど連絡手段や土日に対応してくれるか、融通が利くかどうかも大切な業者選びの判断基準ですよね。まずは片付けを進める上で何が大切か、予算はいくらくらいまでだったら出せそうかなど判断基準を作っておくと見積もり→発注がスムーズです。
片付け後の家の管理・売却・解体なども相談できる業者も
片付けた後の家は、スムーズに売却が進まないと管理しなければならない場合があります。古家付き土地としての売却で売れない場合は、家を解体して更地にして売却を進めるなど、片付けて終わりではないのが難しいところ。
長期で売却が進まない場合は、放火や除草作業にも対応できるかなど長期的な依頼ができるかも業者さん選びのポイントかもしれません。
弊社では空き家の管理や、売却までのサポート、除草作業など、売却が進まなかった場合のご相談にも対応しております。
「とりあえず相談」から始めてもOKです
まずは労力をかけずに、時間もたいしてかけずにできること、『とりあえず相談』することから始めてみるのがいいかもしれません。弊社のブログでも片付けに関する様々な記事を公開していますが、正直読むのってめんどくさいですよね。『ざっくり見積もりもしてもらいながら、粗大ごみや家電リサイクルの説明をして欲しい』くらいの気持ちで、ご相談いただいてかまいません。
まとめ|一気にやろうとせず、少しずつでもOK
「まず1部屋」「まず10分」からでも進めば大きな一歩
『5分だけ散歩しよう』健康管理でまず歩き出すように、『まず10分だけ片付けてみよう』と最初の一歩を進めることが大切です。まずは自分が必要だと思うものを見つけるだけで構いません。自治体で処分を進めるか、業者さんにお願いするかを検討するだけでも構いません。とにかく一歩前に進めましょう。家族がいる場合は、積極的に家族に話をしてみることで気持ちが軽くなります。
日野市での空き家・実家片付けは、地域密着の当店がご相談にのります
なかなか家族の話し合いだけだとうまく前に進まないのも実家・空き家の整理です。ひとまず見積もりを取って家族に伝える、効率のいい処分方法を聞いてみる、家電リサイクルだけでも相談してみる、など日野市でのご実家や空き家の相談は当店にご相談ください。
※近隣の自治体であれば日野市外にも喜んで対応しています(現地確認・見積もり無料)
片付けを始めたいけど不安・・という方もお気軽にLINEやお電話でご相談ください。
コメント