店長です。
3年前、隣人の方から日野市役所に連絡が入り、空き家の草木が気になるとのお問い合わせ。市役所から商工会を紹介してもらったご依頼者がいくつかの業者さんを紹介された中から連絡をくれました。
3年間のお付き合いの流れ
1年目は全ての植栽の除去のご依頼と、風で飛んでしまいそうな雨戸などを飛ばないように取り外したりなどの作業をいただきました。その翌年、翌翌年と3年間除草作業のご依頼を電話で依頼していただいていました。
そんな中、1つ疑問があり聞いてみました。

それなりに固定資産税を支払ってると思いますが、ご自宅の売却は考えに入っていますか?

(イメージ)
そうよね〜、毎年けっこう払ってるけどもう20年も住んでないのよ

それはなかなかのコストですよね、もしご自宅の中に入る機会を与えていただければ家財道具の片付けと売却のご提案もできますよ
というやり取りを3年前から話していて、『気にかけてもらえることは嫌じゃないからたまに連絡くれない?』とのことだったので、3ヶ月に1度くらいの頻度で「最近は体調いかがですか?」『主人の介護で疲れ切っちゃって・・』みたいなやり取りを続けながら3年が経過しました。
今回もいつもと同じかなと思いつつも、我々も3年経てば提案できることの幅が増えてきたので、『外観からのお見積もりだけでも出しておきましょうか?』との連絡に、『目安がわかると助かるからお願いしようかしら』と、お見積りだけさせていただくことになりました。
前提として持ち主さまは老老介護的な状態になっており、お子さまたちは忙しく空き家になかなか興味を持ってくれないと伺っておりました。そんな中で最初の頃は『鍵をお預かりさせていただければ中を見てお見積もりができますよ』という連絡をしてしまっていました。
しかし、よくよく考えると大事な自宅の鍵を預けるって、売却自体が決まっていて早く片付けなければいけない時がほとんどだよなぁと思います。まだ売るかどうか決まっていない人に対して『鍵をお預かりさせていただければ』というのは、ちょっとおこがましい話だったなと反省しました。
外観からのお見積りについて

連携している業者さんからのお見積書には現在の建物が直接買いたい人と出会えた場合(いわゆる仲介)の相場(上限・下限)と、仲介に出した時にかかるコスト(残置物の撤去、測量費用、仲介手数料、解体工事費用などなど)が細かく記載されており、大体の手残り金額が記載してあります。
業者さんが直接キャッシュで買った場合の金額も合わせて記載されており、そちらの方が若干安くなってしまうのは間違いないのですが、宅建業者が自分の目で見てリスクを承知で購入するため契約不適合責任(住宅を売った後に想定していなかった重大な責任事項が発生した場合の保証のようなもの)を負うことがない旨記載されています。
また、売却から支払いに関する期間についても記載されています。
私が携わった空き家で、半年近く前に不動産屋さん経由で仲介に出された物件は、まだ売れていないそうです。売れない場合は徐々に値下げしていき価格を相場に合わせるのですが、長期だと6ヶ月〜1年ほどかかると言われます。
直接業者さんが買取りをした場合は、契約から最短で45日くらいで入金されます。
物件の値段にも寄るのですが仲介に出した時の手残り金額の10〜20%引かれた金額が買取り金額の提示になっているかなと思います。
仲介?直接買取り?どちらがいいは状況次第

さて、今回のケースのように介護で疲れ切っている状態で現地に足を運ぶのも億劫な状態である場合、業者さんに直接買い取ってもらうのは1つの選択肢と言えるでしょう。ここではどういったケースが直接買取に向いているのか、どう言った場合は仲介の方がいいのかについて買いていきます。
買取が“妥当”になりやすいケース
・相続人が遠方・高齢で 早く手放したい
・建物が古く 再建築不可・事故物件・境界不明
・管理コストや近隣トラブルを これ以上抱えたくない
・「いくらでもいいから今すぐ現金化したい」
こんな時は買取業者さんに売却するのは妥当なケースと言えます。(今回は遠方・高齢・固定資産税を含む管理コストが年間10万円以上、現地に来られない)
仲介が“向いている”ケース
・立地が悪くない(駅距離・住宅地など)
・建物を解体せずに売れそう
・売却まで 半年〜1年待てる
・多少の内見・値下げ交渉に対応できる
イメージとしては差額が200〜300万円くらいついた時点から仲介も検討してみてもいいかなと思います。おそらく仲介に出さない(買取業者を検討している)時点で、時間的・金銭的・体力的・気力的な負担があると感じていると思います。状況に応じて見積もりを取って『いい判断』ができるといいかなと思います。
まとめ
今回は3年間空き家の管理(除草だけ)をしている物件に対して、長期で連絡を取っていたら『お見積もり』の依頼をしていただくことができました。
『やらなきゃいけない』
『でも今そんな気力もない』
そんな時の1つの選択肢として、外観からのお見積もりを取るだけとって気持ちだけでも少し前進させられたお話でした。どの空き家も別にいますぐ売る必要はないと思いますが、放置すればするほど気力は失いやすいもの。気力や重い腰が少しでも上がった時にグッと背中を押すのが我々の役割だと思っています。不動産屋さんではないので売却を急がせることはありませんので、「どうにかしなきゃ」という方はお声かけいただけましたら嬉しいです。












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